関数の概要
関数の基本形
関数とは、複数の処理をまとめて定義し、いつでも呼び出せるようにする仕組みのことです。
関数を使うことで少ないコードでまとめて書くことができます。
JavaScriptでは、関数を定義するために function を使います。
関数は、定義と実行を分けて記述します。
※定義するだけでは実行されないので注意する。
/* ---------- 定義 ---------- */
function 関数名(引数){
// 処理
}
/* ---------- 実行(呼び出し) ---------- */
関数名(引数);
関数のメリット
コードの再利用性
一度定義した関数を複数の場所で呼び出すことができるため、コードの重複を避けることができます。
コードの可読性
関数は特定の処理をまとめて名前を付けることができるため、コードが何をしているかが直感的に理解しやすくなります。
メンテナンスが容易
関数を使うことで、コードを変更する際に1か所だけ修正すれば済むことが多くなります。
引数
引数の基本
引数とは、関数に渡すデータのことです。
関数は、引数として与えられたデータを使って何かしらの処理を行い、結果を出力することができます。
関数を定義する際に、関数名の後ろの括弧()に、引数を設定することができます。
/* ---------- 定義 ---------- */
function 関数名(引数){
// 処理
}
/* ---------- 実行(呼び出し) ---------- */
関数名(引数);
例
function hello2( name ){
console.log( name + 'hello2');
}
hello2('デンビ太郎');
hello2('松たか子');
実行時に引数が渡されなかった場合
関数の実行(呼び出し)時に引数が渡されなかった場合、値が格納されなかった引数を参照するとundefined(未定義)となります。
実行時に引数が多かった場合
関数の実行(呼び出し)時に引数が多かった場合、単純に余った引数は無視されます。
デフォルト値
引数にはデフォルト値を設定することもできます。
デフォルト値が設定されている場合、その引数が省略されるとデフォルト値が使われます。
/* ---------- 定義 ---------- */
function 関数名(引数=デフォルト値){
// 処理
}
/* ---------- 実行 ---------- */
関数名(引数);
複数の引数を設定する
複数の引数を指定する場合、カンマ,で区切って記述します。
/* ---------- 定義 ---------- */
function 関数名(引数1,引数2,引数3,...){
// 処理
}
/* ---------- 実行 ---------- */
関数名(引数1,引数2,引数3,...);
例
function hello3( name , name2 ){
console.log( name + 'と' + name2);
}
hello3('デンビ太郎','hogehoge');
戻り値
戻り値とは、関数の中で処理を実行するだけでなく、関数の中で取得した値を呼び出し元に戻すことができます。
/* ---------- 定義 ---------- */
function 関数名(引数){
// 処理
return 戻り値;
}
/* ---------- 実行 ---------- */
var 戻り値を受ける変数 = 関数名(引数);
例
function addition( num , num2 ){
var total = num + num2;
return total;
}
var total2 = addition(10,20);
var total3 = addition(30,40);
var total4 = addition(50,60);
console.log( total2 + total3 + total4 );
変数の有効範囲
ローカル変数とグローバル変数
ローカル変数とは、関数内で定義する変数のこと。定義された関数の中でのみ使用できる変数です。
グローバル変数とは、関数の外で定義する変数のことで、JavaScript全体で使用できる変数です。
var hoge = ’電ビ太郎’; // グローバル変数
function fuga(){
var piyo = ’電ビ花子’; // ローカル変数
console.log( hoge ); // 電ビ太郎と出力
console.log( piyo ); // 電ビ花子と出力
}
fuga();
console.log( hoge ); // 電ビ太郎と出力
console.log( piyo ); // エラー piyo is not defined
メタ構文変数
メタ構文変数とは、プログラミングやコーディングの文脈で、具体的な名前を付ける必要がない一時的な変数やプレースホルダーとして使われる言葉です。主に、サンプルコードや概念の説明をする際に利用されます。
メタ構文変数はプログラミングに限らず、具体的な内容が決まっていないときや、説明の便宜上仮の名前を使いたいときに広く使われる概念です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/メタ構文変数/
よく使われるメタ構文変数
- hoge(ほげ)
- fuga(ふが)
- piyo(ぴよ)
- hogera(ほげら)
- hogehoge(ほげほげ)